波のうえの魔術師(石田衣良)を読みました


池袋ウエストゲートパークで有名な石田衣良さんの本で、波の上の魔術師もドラマ化されています。
株式投資を題材にした石田衣良さんっぽい若者青春系の小説になっていました。
投資活動としては現実味はまったくないですが、読み物としては面白かったです。
ドキドキワクワクするようなトレードをしたくなるような一冊ですね。

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まだ金をつくっていない金持ちにすぎない

投資の専門書では無いのでここをチェックすべきだなというポイントはなかったのですが、いくつか記憶に残ったフレーズを紹介します。

俺とジジイは先ほどの電話1本で7千万円を超える利益を確定させたことになる。俺の全身に鳥肌が立っていたのも無理はない(P140)

この部分を読んでいた時に7千万円ってなんか少ないなって思ってしまった。
僕はそんな大金持ってないですし、もし7千万円の利益を確定する様な事があれば震えます。
少ないというのは小説の中の金額としてはって事です。
最近ではネット上に数億円の利益があったトレードのキャプチャーとかよく見ますからね。
初版は2001年なのでITバブル以前ですし、個人投資家の数も少なかったですもんね。
もし今書いたらいくらくらいの利益にするのかなと思ったりもします。

ほんとうに貧しい人というのは、みんなといっしょに貧しい人間のことだ。ひとりきり孤独に貧しいものは、まだ金をつくっていない金持ちにすぎない(P32)

僕もきっとまだ金を持ってないだけの金持ちなんだ。

群れてしまうとこれが普通、これでもいいやと思ってしまうからね。
とは言え自分よりずっとステージが上の人とは交流が持て無い。
そうなるとコツコツと孤独に耐えながらやるしかないですもんね。

僕も今は孤独な時を過ごしていますが、まだお金をつくっていない金持ちとしては必然なんですね!

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